伝わる文章と伝わりづらい文章の違いとは?伝わる文章実践テクニック
さて、これまで文章を書く「準備」をし、「構造シート」で全体の構成を作り、「文章を磨く」ことができました。
最後にお伝えする4つめのコツは、「読み手に伝わりやすい文章を書く」です。
読み手に伝わりづらい文章とはどんな文章?
・一般的ではない専門用語が多い
まずは、よけいな専門用語を多様しないようにしましょう。
一般的ではない専門用語を使われると、読者は混乱します。
意味を調べるのは手間になりますし、事実が正確に伝わらない可能性もあります。
どちらにしても、読者は途中で離れてしまうでしょう。
・主語があいまい
文章の主語があいまいだと、なにについて書いているのかわかりづらい文章になります。
例えば、「美しい日本の私」という言葉だと、美しいのは私なのか日本なのかわかりません。
「美しい日本の、私」と正しく句読点を入れることで主語がはっきりします。
・ひらがなが多い
ひらがなが多い文章は、言葉と言葉の区切りがわかりづらくなってしまいます。
「ひらがながおおいぶんしょうはことばとことばのくぎりが・・・」
何がいいたいのかわからないばかりか、初めから読む気が失せてしまいます。
漢字、ひらがな、カタカナを適切に使うことで伝えたいことをきちんと伝えることができます。
伝えたいことをスラスラ書くための4つのコツ
・準備する
・構造シートをつくる
・文章を磨く
・読み手に伝わりやすい文章を書く
これまでに紹介したこの4つのコツを覚えるだけでも、文章を書く腕はかなりあがったでしょう。
文章には、他にもたくさんのテクニックがあります。
テクニックを増やすということは、ゲームでいえば武器や技が増えるのと同じです。
多くの武器や技があれば、強い敵とも戦えます。
たくさんのテクニックを覚え、それを生かすことができれば、あなたは確実にパワーアップすることができるでしょう。
今回紹介した4つのコツが、現代社会で戦うあなたの力になれば幸いです。
読みやすい文章にするには?重複チェックをしてストレスのない表現に
文章をスッキリさせて読みやすくしよう。
この回では、文章をスッキリさせて読みやすくすることを目指します。
前回までで文章の大まかな構成ができあがりました。
しかし、事実を並べただけで読みやすいとはいえません。
どうすれば読みやすい完読される文章になるのでしょうか。
それが3つめのコツ「文章を磨く」です。
文章の雑な部分や余分なホコリをおとしていきましょう。
まずは「重複チェック」です。
同じ単語やフレーズがダブってないか確認します。
重複は、単語、文節、文型、段落さまざまなレベルで起こります。
単語レベルの重複で例をあげましょう。
「明日の会議の資料の提出をします」という文では3回もひらがなの「の」が使われています。
このような単語レベルの重複は、読み手に幼稚な印象を持たれてしまいます。
「明日の会議資料を提出します」このほうがスッキリしましたね。
文節レベルの重複
「午後は会議です。13時集合です。来期の予算についての話です。」
こちらも「です」を3回連続で使うことで小学生の日記のような文章になっています。
「午後は会議があります。13時集合です。来期の予算について話します。」と他の言い回がないか探しましょう。
文型レベルの重複
「昨日の商談は難航しながらも、成功しました。今日の会議は白熱しながらも、まとまりました。」
2つの文の構成がダブっているため、つたない印象の文章になってしまいます。
他にも段落レベルでの重複がありますが、ブログなどの長文を書く仕事をしていなければ、特に重要でないのでここでは割愛します。
完読される文章は、読んでいてストレスのかからない文章です。
同じことを何度も繰り返されると、クドく感じてしまいますよね。
重複を取り除くことで文章全体がスッキリし、読み手の負担が減ります。
このように、文章には様々なテクニックがあります。さらに文章を磨くために他のテクニックも学んでいきましょう。
短い文章を組み合わせるだけ!構造シートで全体の構成を完成させよう
よい文章を書くための2つめのコツ「構造シート」を作りましょう。
ここでは、テーマと話題を構造シートでまとめます。
まずは、前回集めた言葉のグループを使って短い文章をいくつか作っていきましょう。
この段階では文章の流れは気にしなくて大丈夫です。このとき意識するのが5W1Hです。
だれが、いつ、なにを、どこで、なぜ、どうやってしたのかを文章にします。
例えば社員旅行の企画案を書こうとしているとします。
誰が=社員30人、なに=社員旅行、どこで=温泉、
なぜ=コミュニケーションの向上のため、どうやって=バスツアーで
というキーワードを単純に
「コミュニケーション向上のために温泉バスツアーに社員30人での旅行を企画します。」
でも内容は伝わります。
事実を並べるだけでもそれなりの文章になります。
いくつか文章が出来たら並んだ文章を眺めながら何が一番伝えたいことなのか吟味し、どの話題から切り出していくべきかの順番をつけます。
順番が決まったら、もう一度順番通り文章を構成しなおします。
ここでしっくりこなければ、順番を変えてみましょう。
同じような文章があれば一つの文章にまとめるか、スッパリとその文は消します。
思いつくままに書いた言葉を小さな文章にし、それを組み合わせていくだけで文章のおおまかな形はできてしまいます。
ただし、このままではただ事実を並べただけの面白みのない文章になってしまいます。
最初に述べたように、よい文章とは「完読される文章です」
事実を淡々と書いただけでは、読み手は最後まで読んでくれるでしょうか。
先ほどの企画案もさらっと流されてしまうかもしれません。
さらにワンランク上のよい文章を目指すために、読み手の心を動かす文章の作り方を学んでいきましょう。
大丈夫です。ここまでで形作った文章を少し変えていくだけで内容はぐっと良くなります。
文章を書く上でのルールがいくつかあるので一緒に覚えていきましょう。
文章が苦手な人でも大丈夫!伝えたいことがスラスラ書ける4つのコツ
文章を上手く書けるようになりたい。誰もが一度はそう思ったことがあると思います。
「どう書き始めたらいいの分からない」「書いてる途中で何を伝えたかったのか分からなくなる」と日々お悩みの方も多いと思います。
文章はビジネスやSNSなどのコミュニケーションを行なっていく上で切っても切り離せない存在です。
このブログでは、文章を書くのに苦手意識のあるかたでもスラスラと伝えたいことを書けるようになる4つのコツをお伝えします。
よい文章とはズバリ「完読される文章」です。
完読されるよい文章を一緒に作っていきましょう。
まず1つ目のコツは、「準備する」です。
パソコンに向かってみたはいいけど真っ白な画面とにらめっこ。初心者が陥りやすいのはこの状況だと思います。
なぜこのような状況になるのでしょうか。それは文章を書く準備ができていないからです。
朝起きて出かける前、あなたはまずなにをしますか?顔を洗って、歯を磨いて朝食をとり服を着替える。つまり、出かける準備をしますよね。身だしなみを整えないままでは外へ出るのにも躊躇してしまいます。
文章も同じです。きちんと準備をすると迷いなく最初の一歩を踏み出すことができます。
それでは、具体的になにを準備すれば良いかをお教えしましょう。
まずは「テーマ」を決めましょう。そして「何を」「どれから」「どれくらい」話すかを決めます。
テーマとは文章で何を伝えたいかということです。
このテーマをしっかり考え固めると、道に迷いそうになっても元の場所に戻ることができます。
次に書きたいことのパーツを揃えましょう。
書きたいことに関連のありそうな話題を思いつくままに箇条書きで書き出していきます。
そして集めた言葉を整理しましょう。
似たような言葉でグループを作っておきます。
これで1つめのコツ「準備する」はできました。
つぎの段階ではこれをどう使って文章を組み合わせていくかをお伝えしようとおもいます。